小規模多機能型居宅介護は在宅で生活している利用者に対し、通所介護・短期入所・訪問介護のサービスを一体的に提供します。ただしスケジュール例を見ると、それぞれの業務は全く異なる動きをします。同じ事業所でも、配属される部署によって仕事内容が大きく異なるのです。
まず通所介護の場合、朝出勤し、一日の流れを確認します。その後利用者の送迎を行い、入浴介助・機能訓練・レクリエーション・外出支援などを行います。通所介護では12時に昼食、15時におやつが出ますので、自力での食事が難しい方に対して食事介助を行います。職員は昼食後交代で休憩。休憩に入っていない職員は利用者の見守りや記録を行います。夕方になったら利用者を送迎し、ミーティングを終えて業務終了となります。通所介護の場合は日中のみの仕事となります。
短期入所の場合は、施設に一時的に入居している方を対象としています。職員は日勤と夜勤に分かれ、出勤時に申し送りを受けます。食事介助・口腔ケア等が主な仕事となりますが、夜勤の場合は2時間ごとに利用者を見守ります。小規模多機能型居宅介護の場合、日中は通所介護を利用していることも多いので、夜勤のみの仕事となる場合も少なくありません。
通所介護・短期入所は施設でサービスが提供されますが、訪問介護は利用者宅に行って生活援助・身体援助を行います。出勤したら予定を確認し、利用者宅を訪問。あいている時間に記録や意見交換などを行います。
このように小規模多機能型居宅介護はどの業務を担うかによって、働き方が大きく異なるのです。各部署の特徴を理解して仕事に取り組む必要があるでしょう。